第123回 タスクリストとカレンダー
わたしたちは日々あまりに忙しい。
それは多くのやるべきことを抱えているからだ。
やるべきことが多いと、それら全てを頭で覚えておくことはできない。
そこで思いついたら書き出しておくことになる。
これがいわゆるタスクリスト、あるいはToDoリストというものだ。
リストはやり忘れを防ぎ、実行したらチェックをいれたり線で消すことで行動を動機付ける。
タスクリストはやるべきことを管理するのに有用なツールなのだ。
それでも、タスクリストでやるべきことが全てできるかというと、なかなかそうはいかない。
中にはいつまでも実行できずにリストに居座り続けるタスクがでてくる。
そこで使うのが、カレンダーである。
カレンダーには予定を書いておくが、いろんなフォーマットがある。
月ごとのカレンダーはどの日になにをするかをパッとつかむのに便利である。
一方で、週ごとに、縦に時間軸のあるウィークリー・バーチカルというタイプがある。
このカレンダーは時間を軸にタスクを管理するのに非常に強力なツールだ。
主なイベントやタスクだけでなく、睡眠、仕事、移動にかかる時間、
朝起きて身支度する時間、三度の食事の時間など、
毎日行うルーティンも全て書き込んで埋めていけば、
自分に残された時間はわずかなものだとよく分かる。
これが全てのタスクを実行できない理由である。
タスクリストだけでは実行できないのは、
そのタスクをいつ、どれだけの時間をかけてやるかという視点が抜け落ちてしまうからに他ならない。
ウィークリー・バーチカル・カレンダーは時間の視点を補ってくれるのだ。
そこでぼくはこうしている。
思いついたやるべきことはタスクリストに入れ、
その中から実行するものを選び出し、
それを何日の何時から何時までに行うかを決めて
カレンダーに書き込んでしまう。
マンスリーカレンダーには主なイベントやタスクだけを表示し、
ウィークリー・バーチカル・カレンダーにはルーティンも含めた全ての予定を表示する。
あとはそのスケジュールに従って行動するだけでいい。
予定は日々変更されるので、紙でこれをこなすことは難しい。
ここはデジタルで行うに利がある。
やるべきことをやるためには、いつやるかを決めることだ。
いつやるかを決められないことは、いつまでたってもできない。
タスク管理はタスクリストとカレンダーをつかえばうまくいく。
たけうちこどもクリニック
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by takeuchi-cl
| 2015-11-09 09:00