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第12話 こどもの発達 その4

今回は、「生後10か月から11か月の運動発達」のお話。

1.運動の発達

(3)生後10か月から11か月の運動の発達:

これまでにからだの使い方がわかってきた赤ちゃん。
この時期には、自ら移動しようとする段階になります。

活動範囲が広がるわけですね。どんどん動き出すので、目が離せません。
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腹ばいで手足を動かしているうちに、からだが移動することを経験し、
「はいはい」が始まります(→第11話)。

「はいはい」には、実にいろいろな型があります。
・ 腹ばいでズリズリ、ほふく前進する。いわゆる「ずりばい」。
・ 四つんばいで、手足を交互に出して進む。「たかばい」、「四つ足ばい」などといいます。
・ 腹ばいで後ろに進む。
・ 寝返りを連続して、コロコロ転がる。
・ すわったまま、おしりでいざって進む。「いざりばい」、「いざりっこ」なんていいます。

「はいはい」のしかたは、ひとそれぞれ。
でも、いずれも自分で移動するという大切な意義をもっています。

「はいはい」の始まる時期には、大きな個人差があります。
早い子では8か月くらいから、遅い子だと12か月くらいにもなります。
ついには「はいはい」しないまま、歩き出す子もいるのです。

「はいはい」の時期と歩行が始まる時期とは、実はそれほど大きな関係はありません。
ですから、「はいはい」が遅いからといって、歩くのも遅れると決めつける必要はありませんよ。


一方、こちらも重要な、「立ち上がる」という動き。
これも、「すわった姿勢」から「立ち姿勢」への、垂直方向のからだの移動と
とらえることができます。

「すわった姿勢」と「立ち姿勢」、それぞれがある程度完成してから、
「立ち上がる」ことが可能になるのでしたね(第11話)。

自分で移動できるようになると、こどもの生活空間は大きく広がります。
この時期はちょうど、まわりのものに好奇心をもち、それを取りにいきたいという欲求が
あらわれる時期でもあるのです。
つまり、移動できるということは、その欲求をかなえるために大きな意味があるんですね。

逆に、ものに対する興味や欲求が、移動や起立のきっかけになることがよくみられます。
たとえば、高い場所にあるものを取ろうとしているうちに、立ちあがるというようなことですね。

移動できるようになるには、成熟という要因が大きいのですが、
興味や好奇心がきっかけになるということと、経験から学ぶという要因もはたらくわけです。
これは、僕たちおとなが成長するためにも重要ですよね。うーん、深い(そうでもない?)。

この時期にまだ移動することができないこどもには、歩行器をお勧めすることがあります。
歩行器は、その中にすわって足を床につけ、力を入れると簡単に移動することができる器具。

赤ちゃんもはじめは移動する意図はありませんが、間もなく足を動かすことによって
移動できることを学習し、いきたい場所にいくようになります。

10‐11か月の移動の段階になっても、はいはいをしない、立ち姿勢がとれないという場合には、
歩行器を使用することで、生活空間を広げてあげることができます。
それによって興味の対象がひろがり、移動の欲求を高めることにつながるとおもいます。

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by takeuchi-cl | 2011-11-12 17:03
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