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第73回 コーヒーミルの話をしよう

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(今週の写真:Zassenhaus)

今日はコーヒーミルの話をしよう。

私が使うコーヒーミルはザッセンハウスの154MA。
ゴールドに輝くドーム型の蓋つきホッパー(豆を入れるところ)。
マホガニーの木目も美しい、どっしりと安定感のあるボディ。
軸がぶれず回し心地のよいハンドル。
私の大のお気に入りである。

ザッセンハウス社は1867年創業以来「挽く」器具にこだわり続けるドイツのミル メーカー。
職人が一つひとつ手作りで仕上げるコーヒーミルは、精度が高く切れ味鋭い刃が特長である。

手挽きミルの刃には鋳鉄やセラミックが使われるが、
ザッセンハウスのそれは硬質特殊鋼製であり、刃の鋭さと高い耐久性を両立している。
すりつぶすのではなく豆を切り挽くことで摩擦熱や微粉の発生が抑えられる。
カットされた豆は吸水性が高く豆のもつ旨みがより出やすくなるのである。
ミル刃は軸が固定され、ハンドルを回した時にぶれることがないため、
コーヒー豆を均等な大きさに挽くことができる。
そのためムラのない抽出が可能となる。
挽き加減は粗さネジで無段階に調整可能だ。
私はやらないがエスプレッソにも対応できる。

ザッセンハウスはコーヒーミルの最高峰といわれ、
その高い品質と美しいデザインにより圧倒的な人気を誇っていた。
2006年に一時は倒産の憂き目にあったが、2008年には買収を受けて復活を遂げている。
一時はその入手が難しくなり、オークション市場では定価の数倍に高騰した。
特にオールドザッセンと呼ばれる西ドイツ時代の製品は人気のようだ。
154MAは新生ザッセンハウスでは「サンホゼ」と名を変えて復活したが、現在は廃版となっている。
残念ながら現在では以前ほど高品質のザッセンハウスは入手が難しくなっているようである。

ホッパーにコーヒー豆を入れてハンドルを回す。
ガリガリと挽く際の音と手ごたえが心地よい。
引き出しをあけると挽きたての豆の香りが広がる。
コーヒーを淹れる短い時間が私に幸せを与えてくれる。


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by takeuchi-cl | 2014-11-24 09:00
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