第106回 サン=テグジュペリ 『星の王子さま』
この小さな本に、こんなにも心にしみる言葉があふれているとは!
いつのまにか僕も、おとなになってしまったようだ。
「大事なことで忙しい!」とせかせかして、特急列車に乗っているのに、
どこに向かい、なにをさがしているのかを見失っていたのかもしれない。
『星の王子さま』(フランス語原題 "Le Petit Prince" )は
1943年に出版されて以来、半世紀以上にわたって世界中で読み継がれる
サン=テグジュペリの代表作。きっと誰もが知っている本。
子ども向けの児童書の形をとっているし、僕もそう思っていたのだが、
どうやらこれはおとなに向けた本だった。
心に刻まれるキツネの言葉。
たったひとつのかけがえのない花への愛。
そしてパイロットの「僕」と結んだ絆。
たいせつなことはいつだってそう。
「目ではみえないんだ。心でさがさなくちゃ」
たけうちこどもクリニック
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by takeuchi-cl
| 2015-07-13 09:00