たけうちこどもクリニック

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第141回 2011.03.11

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2011年3月11日金曜日、午後2時46分に東日本大震災が起きた。
2016年3月11日が過ぎて、あれから5年が経ったわけだが、
いまもあの日のことは忘れられない。

当時大学病院に勤めていたぼくは、あの日休みを取っていて、
豊田市の新居 (新しくないマンションだったが)への引越し作業の最中だった。
引越し先に運び入れた荷物の間で、異常な揺れを感じたのをはっきりと覚えている。
当地では震度3であった。
その後ようやく設置を終えたテレビをつけると、
そこに映し出されたのは、化け物のように全てを飲みこむ津波の姿だった。
すごいことはいつも突然に起きるのだ。

あの時受けた衝撃は、計り知れない。
福島第一原子力発電所では放射性物質が漏洩する事態に発展した。
地震と津波と原子力事故は多くの犠牲者を出し、
恐れと不安は様々な噂と憶測となって飛び交った。
前向きな気持ちは閉ざされて、口にすることすら憚られた。
あれから5年経って復興は進み、状況は変わったとはいえ、
それでも東日本大震災はまだ現在進行形だといえるだろう。

自身のことにふたたび話を向けてみれば、
あの頃は父親が亡くなって間もなく、
大学病院を辞めて後を引き継ぐべく準備に追われていた。
その後、引き継いだ病院を閉鎖し、現在のクリニックへと移転した。
それからも大きな変化を乗り越えてきたが、
今振り返ると、2011年はまさに人生の大きな転換点だった。

あの時は自分のことで精一杯で、義援金や支援物資を送ることくらいしかできなかった。
もっと何かできたんじゃないかっていう気持ちが、今もある。
もちろん今だって精一杯なのに変わりはないが、
これからだって小さなことでも何か、と思う。

当時の自分の撮った写真を振り返ってみると、
そこに映る日常の風景から、
あの頃の必死さや不安な気持ちが浮き上がってくる。


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by takeuchi-cl | 2016-03-14 09:00
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