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第151回 中野ジェームズ修一『世界一伸びるストレッチ』

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いつ頃からか体が硬くなった。それでストレッチをしている。ただし自己流。自己流でなく正しいやり方を身につけたいと思って『世界一伸びるストレッチ』を手にした。この本で自己流の間違いを知った。それは「歳をとると体が硬くなる」「痛いのを我慢しなければ柔らかくならない」「反動をつけてエイと伸ばす方が伸びやすい」「運動前に入念にストレッチをする」といったことだ。正しい答えは本書にある。

加齢で体が硬くなるのではない。主な原因は運動量の減少である。運動量が減少すると筋肉が衰える。血流が減って硬く縮む。逆に同じ姿勢を長時間維持するのも良くない。姿勢を保つ筋が収縮し続けると血流が低下して硬くなる。ストレッチは筋肉と関節を伸張する。硬く収縮した部位を動かして効率よく伸ばせば、歳をとっても体は柔らかくなる。

しかし痛みをこらえて伸ばすのは逆効果だ。痛いと感じるほど強く伸ばすと、筋肉は逆に縮もうとする。反動を利用するストレッチでは筋は瞬間的には伸ばされる。だが反射的に縮もうとしてかえって柔軟性を低下させる。だからストレッチは「静かに、ゆっくり、気持ちよく」が最高に効果的なのである。

ストレッチには種類がある。柔軟性を高める「静的ストレッチ」や、体を温めて動きを良くする「動的ストレッチ」。だから運動前にはウォーミングアップである動的ストレッチが適切。体を温め筋肉や関節の動きを向上してパフォーマンスを高める。一般的にストレッチといえば静的ストレッチを指す。こちらは体が温まった運動後や入浴後が最適だ。関節の可動域を広げて柔軟性を増し、疲労を解消する。

まだ、ある。「ストレッチは20〜30秒伸ばし続けることで伸びやすくなる」。自分のやり方では時間が短すぎたようだ。それから「ひねったり複数の方向へ伸ばすことで伸ばしやすくなる」。これは目からウロコだった。「太股の裏側にあるハムストリングスは硬くなりやすい」。ぼくもここが硬い。「180度の開脚は関節を不安定にさせかねない」。180度開脚は必ずしも良くない。そういったことも知った。

この本には効果的に伸ばすためのストレッチ法がたくさん紹介されている。人によって伸びやすい方法は様々だ。実際に気持ちいいと感じる方法もあるし、そうでもないなとか、これは面倒だからやらないなというものもある。その中から自分にあった方法を取り入れてやっている。正しく気持ち良く伸びるストレッチで柔軟な体を作りたいと思う。


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by takeuchi-cl | 2016-05-23 09:00
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